【米国株動向】原子力発電関連銘柄3選 | モトリーフール米国株情報 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

モトリーフール米国本社 – 2025年6月21日 投稿記事より

トランプ米大統領令により、原子力関連銘柄への関心が高まっている

トランプ米大統領は、米国原子力産業の再生を促進すると公約しており、2025年5月下旬に4つの大統領令に署名しました。その内容は、原子炉の認証取得プロセスの迅速化や核燃料リサイクルの可能性の検討など、長年にわたり原子力産業の成長を妨げていた、さまざまな問題に取り組むものでした。

ワシントンで原子力産業に対する関心が高まる中、この業界が復活とすると考え、利益を得られる銘柄を探している投資家もいます。彼らにとって、ニュースケール・パワー[SMR]、コンステレーション・エナジー[CEG]、カメコ[CCJ]は、ポートフォリオを強化するための賢い選択肢となりそうです。

ニュースケール・パワーの小型モジュール炉には多くの優位性がある

莫大な設備投資と長い建設期間を必要とする大規模原子力発電所の時代は、過ぎ去りました。現在では、ニュースケール・パワー[SMR]のような企業が小型モジュール炉を開発しており、従来の原子力発電所に比べさまざまな利点を提供しています。

まず、小型モジュール炉は設置に必要な面積が大幅に小さく、プロジェクト開発者にとってより魅力的であり、個々の敷地のニーズに合わせて、原子炉の大きさを調整できます。加えて、従来の原子力発電所とは異なり、無期限に自動で停止・自己冷却できるなど、安全性が改善されています。さらに、ニュースケール・パワーの小型モジュール炉は工場で製造されるため、コスト削減やプロジェクトの進捗を迅速にしています。

手元に4億9,100万ドルの現金を保有し有利子負債を持たないニュースケール・パワーは、リスクが小さな優れた成長株を求める投資家にとって、魅力的な財務基盤を持っています。同社は、米国原子力規制委員会から設計承認を受けた、近い将来に展開可能な唯一の小型モジュール炉メーカーであると述べ、同業他社に対する競争優位性を示しています。

コンステレーション・エナジーは電力株の本命となるか

コンステレーション・エナジー[CEG]の事業ポートフォリオには、約10ギガワット(GW)の天然ガス、石油、水力、風力、太陽光発電などの資産がありますが、発電容量の大部分を占めるのは原子力です。原子力発電の容量は約21ギガワットで、1,600万世帯分の電力需要を満たすことができます。

マイクロソフト[MSFT]はコンステレーション・エナジーの原子力発電資産に注目し、2024年に両社は20年間の電力購入契約(PPA)を結びました。この契約により、ハイテク企業であるマイクロソフトは、データセンターを支えるための電力をスリーマイル島発電所(現クレーン・クリーン・エナジー・センター)の再稼働によって調達することになります。

最近では、メタ・プラットフォームズ[META]が、拡大するAI関連業務の電力供給源として、原子力エネルギーに強い関心を示しました。2025年6月初め、メタとコンステレーション・エナジーは、イリノイ州にある原子力発電所クリントン・クリーン・エナジー・センターで発電される電力について、20年間のPPAを締結しました。

コンステレーション・エナジーがマイクロソフトやメタと結んだ契約は、人工知能(AI)企業がデータセンターを支えるために行っている膨大な投資のほんの一例に過ぎません。AIコンピューティングに必要な膨大な電力需要を満たす方法として、原子力の魅力を認識している他のAI大手とコンステレーション・エナジーが同様の契約を発表しても、それほど驚くことではないでしょう。

ウランを生産するカメコ

新たな原子力発電所建設への関心が大きいとは言え、稼働させるためのウランがなければ意味がありません。そこで登場するのがカメコです。同社は米国株式市場に上場している企業の中で、時価総額が最大のウラン生産企業です。

核燃料バリューチェーンの全体にわたって事業を展開するカメコは、ウラン探査業務のほか、ウランの精錬や燃料製造も手掛けています。

トランプ米大統領が署名した大統領令には、「アメリカ合衆国の政策は、原子力エネルギーの生産と利用を可能な限り迅速に促進することである」と具体的に述べられています。この政策により、カメコはウラン資産開発の道筋が広がり、他の潜在的な規制上の障壁も以前ほど厳しくなくなる可能性があるため、利益を享受する位置にあります。

2024年、カメコは2,340万ポンドのウランを生産したと報告しました。さらに、将来の生産を確保するための潤沢な資源も保有しており、2024年末時点で、同社の確定および推定ウラン埋蔵量が4億5,700万ポンドに上ることを報告しています。

カメコは、燃料として高濃度低濃縮ウラン(HALEU)を使用する小型モジュール炉メーカーのカイロス・パワー(未上場)やテラパワー(未上場)の成長によっても利益を得る可能性がある点にも注目したほうがよいでしょう。また、カメコは、HALEUの生産能力を有するウラン濃縮技術の専門企業グローバル・レーザー・エンリッチメントの49%を保有しています。

免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)の元市場開発担当ダイレクターおよび広報担当であり、メタ・プラットフォームズの Mark Zuckerberg CEOの姉であるRandi Zuckerberg は、モトリーフール米国本社取締役会メンバーです。元記事の筆者Scott Levine は記載されたどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社はコンステレーション・エナジー、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトの株式を保有し推奨しています。モトリーフール米国本社はカメコ、ニュースケール・パワーを推奨し、次のオプションを推奨しています。マイクロソフト2026年1月限月395ドル・コールオプションのロング、マイクロソフト2026年1月限月405ドル・コールオプションのショート。モトリーフール米国本社は情報開示方針を定めています。

内容は参考用であり、勧誘やオファーではありません。 投資、税務、または法律に関するアドバイスは提供されません。 リスク開示の詳細については、免責事項 を参照してください。
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