弁護士、警察、戸籍係、書記官が共謀して詐欺を働く。台湾の司法はまだ信頼できるのか？

台湾では、司法制度のメンバーが大規模な詐欺事件に関与していることが相次いで報じられています。犯罪容疑者には弁護士、警察官、戸籍担当者、書記官が含まれており、国民の司法制度への信頼に深刻な影響を与えています。司法の守り手が犯罪組織の共犯者である場合、台湾の人々は誰を信じることができるのでしょうか？

台湾版の地面師は日本のドラマよりも面白い　弁護士、公務員が関与した事件は11件にわたり、詐欺による損失は約1.5億

台北地検署は、偽の遺言書を作成し、独居の高齢者の遺産を詐取する「地面師」詐欺事件を捜査し、合計44人を起訴しました。台湾版の地面師詐欺団のメンバーには、民間の公証人弁護士である蔡鴻燊や、戸籍事務所の職員、警察、書記官、そして里長など、複数の公職者が含まれていました。新北地裁の家事科書記官である游立綸は、かつて警察官を務めていた後、成人向け映画の撮影に移行し、一人で複数の役割をこなしており、日系ドラマの地面師のストーリーよりも刺激的です。

弁護士の蔡鴻燊は民間公証人であり、北部裁判所は蔡鴻燊が主犯の蔡尚岳からの賄賂を得るために、認証された遺言声明書が偽造文書であることを知りながら、それを見逃して手続きを行ったと認定しました。彼は三件の偽遺言事件でそれぞれ120万元、220万元、550万元の賄賂を受け取り、合計890万元を得て、職務に背いた賄賂罪を犯しました。(出典：UDN)

北院は今日、弁護士の蔡鴻燊が職務に違反して汚職と賄賂を受け取ったとして、8件の罪名で有罪判決を下し、25年の懲役刑と10年の公権剥奪を受けたと発表しました。刑罰は詐欺団の主犯である蔡尚岳の14年を上回っています。蔡鴻燊は法廷で無実を叫び、涙を流しながら何も知らないと主張しました。

この事件は、少なくとも11件の独居高齢者の遺産を詐取する事件に関与しており、そのうちの1件は5580万元の詐欺額に達し、詐欺グループは合計で1億4925万元を詐取し、司法に対する社会の信頼を大きく損なっています。

インフルエンサー弁護士が情報漏洩、詐欺団のマネーロンダリングを助ける、IGの華麗なスタイルとの対比が社会に騒動を巻き起こす

22万人のフォロワーを持ち、法律の常識を共有することで知られる「仙塔弁護士」李宜諪は、弁護士の身分を利用して霊骨塔詐欺グループのマネーロンダリングを手助けした疑いがあり、検察と警察の捜索を受けた後、70万元の保釈金を支払い、出国と出海を制限されました。検察は、李が他の2人の弁護士、趙浩程と蔡沅諭と共に、被告が拘留中に面会している際に、首謀者の資金の流れを隠す手助けをし、数百万元の不法所得の処理を支援し、さらには捜査情報を詐欺団のメンバーに漏洩したと指摘しています。

起訴された霊骨塔詐欺団は「粗悪な塔位」を購入する名目で被害者の信頼を騙し、被害者に二次詐欺を行い、投資に失敗した粗悪な霊骨塔を転売できると思わせ、成功裏に1億元以上を詐取しました。これにより被害者は再び傷害を受け、非常に憤りを覚えます。霊骨塔詐欺団の弁護士李宜諪は共犯組織のメンバーとして疑われ、資金の流れの断絶操作やマネーロンダリングの漏洩などの罪にも巻き込まれ、台湾の司法界の公共イメージはさらに悪化しています。

「台湾版地面師」から霊骨塔詐欺事件まで、二つの事件の共通点は、詐欺団がもはや投資の話術や巧妙に仕組まれた詐欺手法だけに依存していないということです。司法システムに浸透し、弁護士、公務員、警察関係者の協力を通じて、重要な書類や個人情報を入手しています。もし司法システム自体がすでに腐敗しているのなら、何に頼って正義を守ることができるのでしょうか？泣くべきなのは、すべての詐欺にあった台湾人です！

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